第2章

ん」

「ほら、何か、戦場ヶ原ひたぎだなんて、変わった名前で面白いじゃん」

「……戦場ヶ原って、地名姓だよ?」

「あー、えっと、そうじゃなくて、僕が言っているのは、ほら、下の名前の方だから」

「戦場ヶ原さんの下の名前って、ひたぎ、でしょう? そんな変わってるかな……ひたぎっ

ちょうどおど ば

とっさ

なぜ

からだ しゃ

れ ぶきみ

はねかわ かし

あいまい にご

せい

試用中

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て、確か、土木関係の用語じゃなかったっけ」

「お前は何でも知ってるな……」

「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」

羽川は納得しかねている風だったが、しかし特に追及してくるでもなく、「珍しいね、阿

良々木くんが、他人に興味を持つなんて」と言った。

余計な世話だ、と僕は返した。

羽川翼。

クラスの委員長である。

これがまた、如何にも委員長といった風情の女子で、きっちりとした三つ編みに眼鏡をかけ

て、規律正しく折り……

(ò﹏ò)

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