第8章

あのとき、階段の踊り場で僕

に見せたのは、あれでもまだほんの一部、凶器にして狂気の片鱗に過ぎなかったらしい。こい

つのポケットの中は四次元にでもなっているのかもしれない。二十二世紀の科学なのかもしれ

ない。預かるとは言ったものの、僕の鞄の中に入りきるかどうかも、怪しいくらいのとてつも

ない物量だった。

……こんな人間が何の制限も受けずに天下の公道を闊歩しているというのは、どう考えて

も、行政の怠慢なんじゃないだろうか……。

「勘違いしないでね。別に私は、あなたに気を許したというわけではないのよ」

全てを僕に渡し終えた後で、戦場ヶ原は言った。

「気を許したわけではないって……」

「もしもあなたが私を騙し、こんな人気の無い廃墟に連れ込んで、ホッチキスの針で刺された

あず

にら

かっとう しばら

ひゃっかりょうらん

へんりん

かっぽ

たいまん

だま

28

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件で仕返しを企んでい……

(ò﹏ò)

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