「言葉の暴力って知ってるか」
「なら言葉の警察を呼びなさいよ」
「…………」
現実の警察でも対処できない気がした。
「何も知らないってことはないぞ、僕だって。えーっと、たとえばそうだな、日本じゃやっぱ
り、月の模様といえば兎なわけだけれど、なんで月に兎がいるか、知ってるか?」
「月に兎はいないわ。阿良々木くん、高校生にもなってそんなことを信じているの?」
「いるとして、だ」
あれ、いるとして、じゃないか?
いたとしたら?
何か違うな……。
「その昔、神様がいてだ、仏様だったかな、まあそんなのどっちでもいいや、神様がいて、兎
はその神様のために、自分から火の中に飛び込んで、その身を焼いて、神様への供物にしたと
いう話があるんだ。神様はその自己犠牲に心打たれて、皆がいつまでもその兎のことを忘れな
いようにと、空の月に、その姿を留めたと言うんだな」
子供の頃テレビで見ただけの、記憶が曖昧な話なのでいまいち知識とし……
(ò﹏ò)
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