第20章

―私の気持ちで、私の思いで――私の記憶ですから、私

が、背負います。失くしちゃ、いけないものでした」

そして、最後に――

「お願いです。お願いします。どうか、私に、私の重みを、返してください」

最後に、祈りのような、懇願の言葉。

「どうかお母さんを――私に、返してください」

だん。

忍野の足が――床を踏み鳴らした音だった。

無論、踏み潰した――のではないだろう。

そうじゃなく、いなくなったのだ。

ただ、そうであるように――当たり前のようにそこにいて、当たり前のようにそこにいない

形へと、戻ったのだろう。

還ったのだ。

「――ああ」

身じろぎもせず、何も言わない忍野メメと。

全てが終わったことを理解しても、姿勢を崩すことなく、そのままわんわんと声を上げて泣

きじゃくり始めてしまった戦場ヶ原ひたぎを、阿良々木暦は、離れた位置から眺めるように見

ていて。

ああ、ひょっとしたら戦場ヶ原は、本当は本当の本当に、ツンデレなの……

(ò﹏ò)

抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~

【为了使用完整的阅读功能】

请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!

谢谢!!!

铅笔小说 23qb.com

<=25目录+书签08->