第95章

ああ……悪いな。じゃ、ちょっと待ってくれ」

尻のポケットから携帯電話を、学ランのポケットから家の鍵を取り出して、それをリュック

サックの中に放り込んでから、忍野に手渡した。「うん」と忍野は言って、スリングを肩に

引っ掛けた。

「しかし――一つだけいいかい? 阿良々木くん」

「なんだよ」

「どうして、自分を殺そうとした相手まで、阿良々木くんは助けようとするんだい? あのお

嬢ちゃんは、無意識とはいえ、願いの裏側とはいえ――阿良々木くんのことを、憎んでいたん

だぜ。阿良々木くんのことを、憎むべき恋敵として、とらえていたんだぜ」

意地の悪い、いつもの軽口――

というわけでも、ないようだった。

「そもそも、雨合羽の正体がお嬢ちゃんだとわかった段階で、阿良々木くんはどうして、お嬢

ちゃんの話を聞こうなんて思ったんだい? 普通はその段階で、問答無用だろうに――その時

点で、お嬢ちゃんをすっ飛ばして、僕のところに来るの……

(ò﹏ò)

抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~

【为了使用完整的阅读功能】

请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!

谢谢!!!

铅笔小说 23qb.com

<=19目录+书签11->