及ばねえよ! 高校二年生が性に開放的とか言ってんじゃね
え!」
「まあしかし、ことここに至れば仕方あるまい。気は進まないが、乗り乗りかかった船だ」
「ノリノリなんじゃねえかよ!」
ふと、神原の格好を見る。
ジーンズにTシャツ、長袖のアウター。高級そうなスニーカー。日差しが強くなってきたと
いうこともあってか、頭には野球帽をかぶっていて、それがこのスポーツ少女にはやけに似合
うが、しかしそれはまあいいとして。
「長袖長ズボンで来いって言ったのは、一応、守ってるみたいだが……」
しかし。
そのジーンズはお洒落にもあちこちが破れているものだったし、Tシャツは丈が短くて、神
原のくびれたウエストが惜しげなく晒されていた。過激というか、なんというか……無論、日
曜日にどんな格好をしようとも、それは個人個人の自由なのだけれど……。
「……本当に何も聞いていなかったんだな、お前」
「何がだ」
「僕ら、これから山に行くんだ……
(ò﹏ò)
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