堅いとか言うより、他人に借りを作ることをよしとはしないって感じだけど
な。自分一人で生きてるような奴だから」
「阿良々木先輩、今日のことについて、戦場ヶ原先輩は何か言っていたのか?」
うやむや
うなず
しのぶ
しつよう
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「んー? いや、別に。気をつけてねの一言もなかった」
本当になかった。
名目上、戦場ヶ原の後輩を連れ出す形になるから、一応、神原を誘う前に戦場ヶ原に話は通
しておいたのだが、あの女、実にそっけないものだった。そんな些細なことで私の気を煩わせ
ないでと言った感じだった。お前がそんなんだから、僕はお前とデートするよりも先にお前の
後輩とデートする羽目になってんじゃねえのかよと、思わず自分の意志の弱さを棚に上げた恨
み言を言いたくなってしまう。
「神原、お前には何か言ってたか?」
「んー。目一杯可愛がってもらってきなさいと言われた」
「………………」……
(ò﹏ò)
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