第30章

後、僕は堂々と、

外に出た。妹達は怪しんではいるようだったが(特に下の妹。いい勘をしている)、最後は強

引に振り切って、打ち合わせた位置で、合流。遅くまでやっている雑貨屋(コンビニにあら

ず)で、必要器具を購入し(何分突然の流れで、神原も千石もお金をあまり持っていなかった

ので、全額、僕が支払った)、それから、例の山へと向かった。全員徒歩である。

「千石」

「あ、何……暦お兄ちゃん」

びくっと反応する千石。

怒られると思ったのかもしれない。

硝子細工のようにデリケートな奴だ。

「お前、本当は、その痕――痛いんだってな。大丈夫なのか?」

「あ……」

千石の顔が、さっと真っ青になった。

「そ、その……怒らないで、暦お兄ちゃん」

「……いや、責めてるわけじゃないんだが」

ガラス

100

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嘘をついたことを叱られるとでも思ったのだろうか。気が弱いというか、被害者意識が強い

とい……

(ò﹏ò)

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