第34章

も――触れるはずなんだ」

そう言っていた。

春休み以来、僕には吸血鬼の血が――流れている。血。血液。言うなら僕が怪異そのものだ

――怪異なら怪異に、触れられるはずなんだ。

触ることができれば、引き剥がすこともできる。

そうなんだ。

重要なのはイメージすることだ。千石の身体に刻まれた鱗の痕から、蛇切縄本体の形を、想

定し――その蛇切縄がどんな風に千石に巻き憑いているのかを、思考する。間違っちゃ駄目

だ。くそっ……上の妹ならまだしも、僕は下の妹と同様、インドア派だったからな……蛇に触

るなんて経験、これが初めてだ。初めて触る蛇が、怪異なのか……。

怯むな。

その下の妹と遊んでいた千石でさえ、自力で蛇を、十匹以上、捕獲したんじゃないか――お

兄ちゃんの僕がその程度できなくてどうする。

「う……うぐっ!」

ぬめり、と。

嫌な感触が――両手のひらにあった。

粘液の中に手を突っ込んだような感覚。

鱗がざくざくと、手に刺さる……

(ò﹏ò)

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