第40章

……。

どんな試練だよ、これ。

自分が通う高校の前で、女子中学生からブルマーとスクール水着を受け取る男……こんなも

ん知り合いに見られたら、『暦お兄ちゃん』を飛び越して、僕のニックネームは間違いなく

『変態』だ……!

しかし成り行き上断れない!

もしもこれが誰かが僕に対して仕掛けた罠だとしたら、何て巧妙なんだ……! 神は僕に何

を為させようとしておられるんだ!

「じゃ、じゃあ……確かに」

こんなものを受け取る機会は二度とないだろうなと思いつつ、僕はその二着の衣装を、千石

から受け取った。どうしてだか千石は、手渡すそのときに、一瞬、躊躇するような仕草を見せ

たが(やはり自分で渡すべきなのかどうか、迷ったのかもしれない)、しかし結局、最後には

その手を離した。

うーん。

しかし、なんだか変な展開だ。

今日は――記念すべき日になるはずなのに。

会話が途絶えたところで、千石は頬を染めて、俯いてしまった。蛇の怪異から解……

(ò﹏ò)

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