には、何の問題もないわけだし
な。
僕は自転車に跨り直す。
「じゃ、八九寺。またな」
「はい。またお会いできると確信しております」
小学五年生の友達に見送られながら、僕は学校へと向かった。結構ぎりぎりな時間だったの
で、ペダルを漕ぐ足には力が入る。
八九寺真宵。
蝸牛に迷った少女。
元気そうで何よりだったが――しかし、何よりと言うには、彼女の立ち位置は、非常に危う
いものなのだった。ある意味、僕が知っている誰よりも、怪異にかかわった者としては、最悪
なポジションにいるのかもしれない。
だからと言って――どうしてやることもできない。
自分が何かできると思っては駄目だ。
人は――一人で勝手に助かるだけ。
そこを勘違いしてはいけない。
いけないんだけれど。
「………………」
怪異にかかわり――怪異を知ってから、三ヵ月。
あれから三年――ではないが。
ないが、僕は、随分変わってしまった。
これも――
一人で、勝手に変わっただけな……
(ò﹏ò)
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