」
そう聞いた途端、露骨な安堵を見せる羽川。
まあ、そりゃ、記憶も一緒にいくらか戻っているとは言え、朝起きたら突然頭から猫耳が生
えていたりしたら、誰だってパニックに陥るよな……。パジャマのまま家を飛び出しても無理
はない。
そういうとき――
羽川は、家にこもれないのだ。
「よし。じゃあ、話も整理できたし、忍野のところにゆくとしよう。……まさか羽川、自転車
の二人乗りは法律違反だなんて、そんなこと、言わないよな?」
「言いたいところだけれど」
? ?
つじつま
あんど
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羽川はベンチから立った。
「見逃してあげる。阿良々木くんに学校サボらせたのと、これとで、チャラね」
いや、それでチャラになるのはおかしくないか? 両方お前の都合じゃん。
意外とあざといことをするな、こいつ……。
というより、これは羽川一流のジョークだろう。
照れ隠しと言ってもいいかもしれない。
「肩でも……
(ò﹏ò)
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