それから――何かあったら、いつでも僕に電話しろ。どこにいようが、なにをしていよう
が、いつでもお前の力になる」
「あはは、何それ、格好いい」
羽川は笑った。
いつも通りの笑顔で。
「何かって、何よ」
「それは、だから――」
「うん、わかったよ、阿良々木くん」
そして、言った。
「何かあったら、すぐに電話するから。メールでもいいよね?」
言った。
そう言ったものの――
結局、ゴールデンウィークの間中、僕の携帯電話に、羽川からの着信も羽川からのメール
も、ただの一回たりともなかった。
必要なときにそこにいるということ――ただし。
僕はこのとき、命の恩人である羽川から、全く必要とされていなかったということだ――人
恋しかったけれど、それは単に、八つ当たりする、憂さを晴らす、そんな相手が欲しかっただ
け――必要とされてもいないのに、僕は無様にも、そこにいたのだった。必要とされていたの
は、猫だ。
猫。
怪異には、それに相応し……
(ò﹏ò)
抱歉,章节内容不支持该浏览器显示~
【为了使用完整的阅读功能】
请考虑使用〔Chrome 谷歌浏览器〕、〔Safari 苹果浏览器〕或者〔Edge 微软浏览器〕等原生浏览器阅读!
谢谢!!!
铅笔小说 23qb.com