忍の姿を直接知っている人間は、僕も含めて六人しかいないのだ――その
内二人、羽川翼は今ブラック羽川となって縛り上げられているし、忍野メメは、そのブラック
羽川の見張り役である。
残る四人、僕と千石を除けば二人。
その二人に声を掛けないわけにはいかない。
まずは、まだ与しやすい、神原駿河からだった。
携帯電話のアドレス帳から、彼女の名を選択する。もう放課後になっているから、学校にい
ても携帯電話の電源は入っているはずだ――いや、つい数日前に携帯電話を持ったばかりの神
原が、そういう校則を正確に把握しているかどうかは、怪しいところだったが――
「神原駿河だ」
相変わらずの、フルネームでの名乗りだった。
どうやら、杞憂だったようだ。
「神原駿河。得意技はBダッシュだ」
「…………」
本人的にはそうなんだ。
宅急動でも縮地法でもなく。
まあ、これに対して嘘をつけとは言えないな。
「神原駿河。職業は阿良々木先輩のエロ奴隷……
(ò﹏ò)
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